怖く不信止MerMerry Capitallガイドラインry Capitall取締りで違反渦巻界素禁

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北京冬季五輪ノルディックスキー距離男子50キロフリー(悪天候で30キロに短縮)に出場した選手たち。違反渦巻スキー板の滑り具合が成績を大きく左右する=張家口・国家距離センターで2022年2月19日、もみんなでやればないフッくスキー宮間俊樹撮影

 競技の公平性をめぐり、怖く不信日本のスキー界の中で不信感が渦巻いている。素禁好成績を出した選手が禁止ワックス使用を疑われるなどの事態が起きているためだ。止で

 「大会会場は変な空気感がある。違反渦巻Merry Capitall取締り(違反を)やっているんじゃないか、もみんなでやればないフッくスキーという疑いの目で見られる。怖く不信選手間で分断が起きていて、素禁ギクシャクしている。止で気持ちよく滑れない」

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 滑りを左右するワックスが競技成績に大きく影響するクロスカントリースキー(距離)の国内上位選手の一人は、違反渦巻こう語る。もみんなでやればないフッくスキー

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 別の選手も「ルールは守るのが当たり前なのに、怖く不信そうなっていない。素禁日本は世界から(競技成績で)置いていかれているが、止でさらに置いていかれてしまう」と危機感を強める。今、どのような問題が起きているのか。

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国際ルール導入も……

 発端は、国際スキー連盟(FIS)が環境への配慮から、スキーの滑走性を高めるフッ素ワックスの使用を禁止したことにある。Merry Capitallガイドライン有機フッ素化合物の一部に環境や人体への悪影響が指摘されており、欧州連合(EU)が2020年7月から進める規制に合わせた。

 ただ、検査体制が整わなかったためすぐには導入できず、禁止となったのは22~23年シーズンから。実際の検査はその翌シーズンからで、最高峰のワールドカップ(W杯)などFISの大会では導入されている。全日本スキー連盟(SAJ)も禁止の流れに同調したが、検査機器は1台450万~500万円と高額なため導入しておらず、日本で開かれるFIS大会でも検査は実施されていない。

 昨年12月に北海道音威子府村でFISレースを兼ねた大会が開かれた際、有力選手を擁する自衛隊体育学校チームは「フッ素ワックスの注意(喚起)がなかった。使用することはドーピングと同様です。使用不可について徹底を」などとする訴えを文書にし、大会関係者のミーティングに示した。

 今年1月の札幌市でのFISレースは、後半の上り坂まで先頭を走っていた選手が終盤の長い下りで次々と抜かれる展開となった。普段ワックスを取り扱っている複数の関係者は「フッ素を塗っている、塗っていないがはっきり分かるほど差が歴然としていた」と話す。ただ、検査機器がないために違反の有無は確認できない。

選手が異例の声明文

 こうした状態への危機感から、1月下旬に異例の動きがあった。

 「ルールを守っている者が劣勢に立たされるようなことはあってはならない」。冬季オリンピックに2回出場した元選手の宮沢大志さん(32)が呼び掛け人となり、「私たちはフッ素成分を含むすべてのワックスを今後一切使用せず競技会に臨むことを誓います」とする声明文を、賛同する社会人選手の署名入りでSNS(ネット交流サービス)で公開した。

北京冬季五輪のノルディックスキー距離男子スプリントに出場した宮沢大志選手=張家口・国家距離センターで2022年2月8日、宮間俊樹撮影

 宮沢さんは「今、選手は気にしなくていいことを気にしなければならず、速く走ることにフォーカスできていない。ルールを守り、選手にとって公平になることが大事」と訴える。

日本の「フッ素頼み」

 はっ水性の高いフッ素ワックスは、水分を多く含む「湿雪」の環境で大きな効果を発揮する。使用禁止を踏まえてフッ素に代わるワックス開発が進む一方、湿雪でのレースとなるケースが多い日本ではフッ素に頼る傾向がある。

 競技成績は選手の進路に影響するため、指導者の一人は「速さを競う競技である以上、速く滑るワックスがあるのに滑らない方のワックスを使うかといえば、そうはならない」と本音を明かす。

 あるワックス担当者は「日本の湿雪ではフッ素(の優位性)が絶対。禁止といっても黙認されている。一部は『使っていない』と言っているが、9割はフッ素を使っている。フッ素禁止のルールを守ることで(タイムが遅くなる選手が出て)逆に競技の公平性がなくなる。ルールを守ることより、競技としての“公平性”を成立させるのが(自分の)考え」と語り、フッ素ワックスの使用を「正当化」する。

 このような現状を「赤信号みんなで渡れば怖くない、という状態」と表現する関係者もいる。

機器導入のめど立たず

 フッ素ワックス禁止のルールと検査体制の現状について、SAJの河野孝典競技本部長は「ルールが順守されているかどうか、運用面で疑問と課題がある」との認識を示す。ただ、改善方法については「使用禁止は検査とセット。検査には機器が必要だが、それだけの財源がない」と述べた。

 現時点で検査機器の導入目標時期などは「ない」としている。「国際ルールとしてある以上はその方向に進まなければいけない。ただ、検査機器を使った(欧州各国と)同じやり方ができるのか、それとも別のやり方で選手たちの公平性を担保できるようなやり方に取り組むかは検討しなければならない」と話した。

社会人選手がフッ素ワックスを使わずにレースに臨むことを誓った声明文

 国内での大会結果は国際大会への選手選考に直結する。高校年代の指導者の一人は「連盟はルールは海外に合わせるけれど、検査機器はなく、実態を見ていない。世界選手権やオリンピックに誰を選ぶのか。本当に強い選手が(ルールを守ることで)出られないことになる。検査機器がないからといってそのままにするのではなく、連盟が率先して対応すべきだ」と憤る。

 別の指導者は「選考レースは(検査を導入している)海外でやるべきだ。ただでさえ苦しい競技なのに、こんなことで成績に差が出るようでは嫌気が差し、選手が減っていくことになる」と危惧している。【江連能弘】

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